「荒野へ」 ジョン・クラカワー [本・音楽・映画]
原題が「INTO TO THE WILD」という名の、ノンフィクション。
1992年4月、一人の青年がアラスカ山脈の荒野に分け入っていきました。
彼の名は、クリス・マッカンドレス。
4ヶ月後に、うち捨てられたバスの車中で餓死しているところをヘラジカ狩りのハンターが発見します。
裕福な家庭に育ち、学業でも優秀だった青年が、なぜこのような道を選んだのか。
登山家の著者が、荒野に魅せられた人々を考察しつつ、彼の旅路をたどるノンフィクション。
レフ・トルストイに景仰し、両親との価値観の相違に悩みつつも、頑固なまでに理想主義を追い求めた一人の若者を緻密な調査で追っています。
あまりにも過激な彼の行為に驚きながらも、どこか共感してしまうところがあります。
たとえそれが叶えられないあこがれを伴う共感だとしても。
自分に正直に生きて、謝った方向に進んだ者はこれまで誰もいない。それによって、肉体的に弱ったとしても、まだ残念な結果だったとは言えないだろう。それらはより高い原則に準拠した生き方であるからだ。もし昼と夜が喜んで迎えられ、また、生活が花々やいい香りのハーブのように芳香を放ち、もっとしなやかになり、星のように輝き、不滅のものになれば、しめたものである。自然全体が祝福してくれているのだし、それだけでも、自分の幸福を喜んでいいのだ。最大の利益と価値はいちばん気づきにくいものなのである。そんなものなどあるだろうか、とわれわれはつい思ってしまう。また、すぐに忘れる。が、それらは最高の真実なのである.....私の日常生活における真の収穫は、朝や夕方の淡い色合と同様、漠としたものだし、名状しがたいものだ。それは捕えられた小さな星くずであり、自分でしっかり掴みとった虹の切片である。
ヘンリー・デイヴィット・ソロー
『ウォールデン、森の生活』
クリス・マッカンドレスの遺品とともに発見された書物の一冊のなかで強調されている一節
この本はショーン・ペン脚本・監督で映画化され、もうすぐ日本公開されるようです。
こちらもとっても楽しみ。
1992年4月、一人の青年がアラスカ山脈の荒野に分け入っていきました。
彼の名は、クリス・マッカンドレス。
4ヶ月後に、うち捨てられたバスの車中で餓死しているところをヘラジカ狩りのハンターが発見します。
裕福な家庭に育ち、学業でも優秀だった青年が、なぜこのような道を選んだのか。
登山家の著者が、荒野に魅せられた人々を考察しつつ、彼の旅路をたどるノンフィクション。
レフ・トルストイに景仰し、両親との価値観の相違に悩みつつも、頑固なまでに理想主義を追い求めた一人の若者を緻密な調査で追っています。
あまりにも過激な彼の行為に驚きながらも、どこか共感してしまうところがあります。
たとえそれが叶えられないあこがれを伴う共感だとしても。
自分に正直に生きて、謝った方向に進んだ者はこれまで誰もいない。それによって、肉体的に弱ったとしても、まだ残念な結果だったとは言えないだろう。それらはより高い原則に準拠した生き方であるからだ。もし昼と夜が喜んで迎えられ、また、生活が花々やいい香りのハーブのように芳香を放ち、もっとしなやかになり、星のように輝き、不滅のものになれば、しめたものである。自然全体が祝福してくれているのだし、それだけでも、自分の幸福を喜んでいいのだ。最大の利益と価値はいちばん気づきにくいものなのである。そんなものなどあるだろうか、とわれわれはつい思ってしまう。また、すぐに忘れる。が、それらは最高の真実なのである.....私の日常生活における真の収穫は、朝や夕方の淡い色合と同様、漠としたものだし、名状しがたいものだ。それは捕えられた小さな星くずであり、自分でしっかり掴みとった虹の切片である。
ヘンリー・デイヴィット・ソロー
『ウォールデン、森の生活』
クリス・マッカンドレスの遺品とともに発見された書物の一冊のなかで強調されている一節
この本はショーン・ペン脚本・監督で映画化され、もうすぐ日本公開されるようです。
こちらもとっても楽しみ。
2008-08-09 09:26
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コメント(4)
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はじめまして。
「荒野へ」(INTO TO THE WILD)、もうすぐ日本公開ですか。
私は絶対見たいですがヒットしてもらいたいような、してもらいたくないような・・・。
老人ばっかり目立つ山も少しは若者が増えるかな?と期待したいような
怖いような。
「森の生活」も積読してますから、読まねばなぁと思いました。
by binten (2008-08-10 11:03)
bintenさんはじめまして。
nice&コメントありがとうございます!
ヒットしてもらいたいような、してもらいたくないようなというその気持ち、同感ですよ。でも賛否はともかく、こういう強烈な生き様をした一人の若者がいたんだよということだけでも知ってもらいたいですね。bintenさんのブログで紹介されていたyoutubeで、初めてクリスの顔をみましたが、実にいい顔してますねー。ちょっとぐっときてしまいましたよ。
ソローはすごいですよ。実践をともなう思想家・哲学者というのはいつの時代も憧れますね。
by pen (2008-08-10 23:25)
はじめまして。
「イントゥ・ザ・ワイルド」で検索してこちらにたどり着きました。
私のブログでもこの記事を紹介させていただきました。
私も1994年にかつて旅したアラスカ、彼は私の分身か、あるいは私が彼の分身なのか…そんな気がしました。
大自然の中に身を置けば、自分自身のちっぽけさに気づくばかりか、自分の命も自然の一部でしかないと言うことに気づくのですね。
恐らくクリスもそう信じていたから、安心してアラスカの原野に身をゆだねたのかもしれません。
アラスカでなくなった星野道弘さんも同じ考え方だったと記憶しています。彼も1990年から6年間のアラスカの生活、ちょうどクリスが旅をしている間にアラスカで写真を撮影していたんですね。
いろんなところで不思議な因縁を感じます。
by KAY.T (2008-09-21 18:54)
KAY.Tさん、ご訪問ありがとうございます。
さきほどちらっとブログ見させていただきましたが、素晴らしい旅をたくさんされていますね。旅をしないと分からないことってたくさんありますよね。素敵です。
星野さんの「旅をする木」は僕の愛読書なんですよ!そうかー、同じ時期にアラスカにいたのか。考えると本当に不思議ですね。
ちなみに私実家が三重県でして、KAY.Tさんにとても親近感感じましたよ〜。(笑) またお邪魔しますね。
by pen (2008-09-21 21:33)